小学6年と小学4年の長男、長女は学校の授業で習字があります。
ズボラな性格ゆえ、ついつい習字道具を洗い忘れ、気が付けば筆がカチコチに固まっていることも(汗)
今回は、墨汁でカチカチになった筆の洗い方について書いていこうと思います。
週に1度の習字の授業日前は洗面所が大変なことに!!
我が家の子供たち、結構ズボラな性格です。
そのため、学校で習字の授業があった日に、持って帰った書道道具を洗うのをよく忘れます(汗)
そのまま、次の習字の授業まで洗うのを忘れることも多々あり、時間割の時に気が付く始末。。。
習字道具を広げてみると、案の定筆はカチコチに固まってます。。。
カチカチに固まった筆を洗うのに毎回苦労し、洗ったあとの洗面所は真っ黒。。。
そして、そんな真っ黒になった洗面所を掃除するのは私の仕事です(泣)
習字道具を使った日に、帰宅後すぐ洗えば、そんなに大変な思いをしなくても済むのにと思うのです、なんど注意してもなおりません。
夏休みなどの長期休みを挟んだときなんかは、筆がカチコチになりすぎて、元に戻るんだろうかと心配になるほどです。
そんな時、長男が「先生から、カチカチになった筆の良い洗い方を聞いてきた!」と嬉しそうに教えてくれました。
カチカチになった筆はぬるま湯で洗うと良いらしい
それは、「ぬるま湯」で洗うという方法です。
長男が言うには、墨汁の中に入っている膠の成分のせいで筆がカチカチになってしまうそうです。
その膠は温かいお湯で溶けるので、ぬるま湯で洗うと筆が柔らかくなりもとに戻ると言うのです。
なるほど!!
それは良いことを聞きました。
これで、筆の根元の方がカチカチになった長男の筆がもとに戻るかもしれません。
いくら洗っても硬くなりすぎて、無理だったので新しい筆に買い替えなきゃいけないと思っていたのですが、ダメもとで1度試してみる価値ありです!
墨汁の成分って??
洗う前に、気になったので墨汁の成分を調べてみました。
墨汁の製造
墨汁の原材料は、墨の粉とニカワ(膠)で、墨の粉は昔は松煙、油煙が主要な原料でしたが、現在はカーボンブラックが使われています。
カーボンブラックは、アメリカからの輸入が多く、石油採掘の時に噴出する天然ガスの不完全燃焼で製造されています。 日本では、気化したナフタリンを燃やして製造している方法が多いといわれています。 カーボンブラック等に混ぜるニカワ(膠)は、昔は鯨皮(げいひ・クジラの皮)から造られていましたが、現在では合成樹脂製が多くなっています。 ほかにも塩化石灰、防腐剤、香料が入っています。
墨汁の製造は、ニカワ(膠)をにることから始まります。 そして膠液にカーボンブラックをまぜますが、その際、膠液が固まらないように塩化石灰等をくわえてまぜます。
文房具屋さんドットコムより引用
長男の言うように墨汁の成分に膠が入っていました。
では膠はどれくらいの温度で溶けるのでしょうか??
ついでに調べてみました。
「膠」は動物の皮や骨などから作られる接着剤で、洋の東西を問わず、太古の昔から木工など様々な用途に用いられてきた。動物の皮や骨等を石灰水に浸けることによって、毛などの不要なものを取り除き、煮て濃縮させ、固めたものである。主たる成分はゼラチンで、不純物を多く含む。不純物が多いほど色が濃く、独特の臭いを発する。牛、羊、兎、または魚などが膠の原料となり、それぞれ若干性質が異なる。また、棒状、板状、粉末状など、さまざまな形状の製品がある。 生皮から膠を作る 使用するときは、これを水で一晩ふやかした後、50度前後に熱すると水溶液となり、刷毛などで塗布できる糊となる。
膠(ニカワ)の解説,動物膠より引用
50度前後で溶け始めるようです!
なるほど!!
さっそく、この情報をもとに洗ってみましょう!
ぬるま湯で筆を洗おう!
長男の筆はかなりカチカチ。本当に元の筆に戻るのでしょうか。
プリンやゼリーの容器にお風呂よりも熱めのお湯をいれ、筆を入れてみます。
筆を入れてすぐに容器の中で筆を押したりしてみますがカチカチで全く柔らかくなりません。。。
そうこうしているうちに、お湯がぬるくなってきました。
温度が下がると意味がないと思い、ぬるくなったらお湯を変え、しばらく筆をつけておきました。
30分ほどたったころから筆に少しずつ変化が!!
筆先が柔らかくなってきています。
だんだん筆が柔らかくなってきました。
がしかし、筆の根元はカチカチのまま。。。
この根元は一筋縄ではいかなさそうです(汗)
めげそうになりながらも、熱いお湯につけながら筆をほぐしていきます。
そして筆にグッと力を入れると、とうとう根元がほぐれました!!!
ここまでくれば、あとはもう少し!
お湯の中で筆を優しく洗いながら、どんどんほぐしていきます。
筆が最後までほぐれたら、最後は流水で墨が出てこなくなるまで優しく洗えが完成!
根元がカチカチに固まっていた習字の筆が購入当初の柔らかさを取り戻しました!!!
ぬるま湯洗いは風呂場が最高!
さて我が家の長男、このぬるま湯洗いに味を占め、最近は筆を湯で洗うようになりました。
湯で洗うのに最適な場所は、そう「お風呂場」!
習字の授業の前日に、お風呂に入るときに筆も一緒に持って入り、自分の体や髪を洗っている間、少し熱めのお湯につけておいて、最後に筆を洗って上がるというサイクルが出来上がっています。
風呂場が墨で汚れるのが嫌なので、やめて欲しいのですが、1番最後に入って、ちゃんと掃除して上がるという約束でお風呂場で洗うことをOKしています。
本当なら、使った日にちゃんと持って帰り、すぐに洗えばこんなことにならないのですが、なかなか治りません。。。
まぁ、今のところ約束を守って、お風呂場をピカピカに掃除して上がってくれるので、良しとします(笑)